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■ Home Gym

■ 概論

 巷にプロジムはたくさんあります。
 大手のフィットネスクラブも地方に進出しています。
 そんななかホームジムを作る意義とは何でしょうか?。

■ 選択の余地のない人々

 いかにフィットネス産業が地方にも進出するようになったとはいえ、やはり地方の大都市に限られます。
 個人経営のプロジムあったとしても、偶然そこにあったというだけでしょう。
 そんな地域に住んでいれば、本格的にトレーニングを行うとすればホームジムを作る以外はありません。
 どぴゅどぴゅ丸自身が生まれた場所でもトレーニングできる施設はなく、物置を改造してホームジムを作ってトレーニングを始めました。
 選択の余地がないからといってあきらめるより、環境で劣ってもホームジムで始めるほうが良いに決まっています。

■ どぴゅどぴゅ丸にとって

 現在の自分の環境なら大手のフィットネスクラブ(ティップネス・エグザス)や個人経営のプロジムなど選択できる余地が十分にあります。
 それでもホームジムを作った理由は何でしょうか?。
 重量、種目の制約があっても、時間や人間関係による制約のほうが嫌だったからです。
 自分にとってトレーニングは完全に自分だけの世界に没頭する時間です。
 他の会員さんが終わるのを待ったり、気を使ったりするのは勿論、たとえインストラクターの的確な指導でさえ煩わしいのです。
 自分がしたいようにするためにホームジムを作りました。

■ 様々な理由

 大都市に住んでいても様々な理由により、プロジムにいけない人も大勢います。
 学生ではなく、社会人なら基本的に時間をきちんととれる人のほうが少ないはずです。
 多くの人が何らかの努力によってプロジムに通う時間を捻出していると言っても過言ではありません。
 整った設備がなければできないと考えるのは自由ですが、そこから得られるのはどんどん鈍っていく肉体だけです。
 たとえ本格的にトレーニングできなくても、最低限のことだけでもしたいと思っている人大勢いるはずです。
 ならば、ダンベルとベンチだけのホームジムであっても作る価値は十分あるでしょう。

■ 初めてトレーニングする人は

 今までトレーニングの指導を受けていない人は、できる限りプロジムに入会してください。
 入会する際も、きちんと指導をしてくれる個人経営のプロジムを探して見てください。
 残念ながら日本のフィットネス産業はまだまだ未熟であり、大手のフィットネスクラブといえどインストラクターとは名ばかりでアルバイトがやっている場合も多々あります。

 そのインストラクターが信頼できるかは体を見れば一目同然です。
 ぶよぶよ太っていたり、ガリガリだったりではプロのインストラクターだとしても信用できません。
 きちんと体ができているなら、たとえアルバイトでもそれなりに信用できます。
 その人自身がトレーニングをしっかりしていますし、自分のために勉強もしています。
 信頼できるインストラクターがいるならフィットネスクラブでも良いでしょう。

 個人経営のプロジムのほとんどは会長(オーナー)自身が、ボディビルダーであったりパワーリフターです。
 一度、見学をさせてもらい会長がどんな指導をしているか、こっそり見てください。
 忙しく動き回って、補助や指導を熱心にしているかチェックします。
 また、体のでかい人が練習しているか、高重量を扱っている人がいるかなどもチェックします。
 とりあえず問題がなければ、基本的なことを完全に理解するまでは、そこでトレーニングします。
 その後、そのジムが気に入ればそこにずっと通っても良いです。
 また、設備に不満があれば大手フィットネスクラブに替わっても良いし、あえてホームジムを作っても良いでしょう。

 自分の周りにプロジムがまったくない人は、とにかくトレーニング関係の書籍を読み漁ってください。
 1冊、2冊ではなく入手できる限り入手してみてください。
 プロジムの入会金を払うことを考えたら、かなりの数を購入できます。
 それをしっかり読んで基本的な注意事項を理解しておきます。
 また、有名ビルダーのトレーニングビデオを購入するのも良いでしょう。
 書籍ではわからない動作の速度やリズムを理解する助けになるでしょう。

■ 注意

 ホームジムを作ろうと思っていらっしゃる人で、小さなお子さんがいらっしゃる人は、お子さんの安全が確保されるように十分注意してください。
 また、トレーニング中は近づかないように諭してあげてください。
 お子さんの安全が確保できそうになければ、ホームジムを諦めるほうが良いと思います。

■ ホームジムの長所・短所

 ホームジムで問題となるのは用意できる場所、予算です。
 十分な場所と予算があれば何の問題もありません。
 イチローのように素晴らしいジムを作ることができます。
 しかし、一般的には良くてひとつの部屋を占領できるくらいでしょう。
 ですが、たとえ場所が狭く、予算が限られていても工夫次第で何とかなります。
 大きくて高重量を必要とする大筋群を鍛えることさえできれば、小筋群はダンベルさえあればどうにでもなります。

 また、プロジムで多くのトレーニーと交流することは楽しいことですが、必ずしもマナーの良い人たちばかりとは限りませんし、トレーニング中は自分自身の内面に篭りたい人も少なからずいます。
 それにトレーニングよりも会話に来ているような人につかまると時間ばかりとられて、まともにトレーニングできないことも多々あります。
 そのような場合、プロジムに行くよりも器具は少なくてもホームジムでトレーニングするほうが良い場合もあります。

■ ホームジムの長所はなんですか?

 ホームジムの長所は何でしょうか?。

 ようするに、自分の思いのまま、わがままにトレーニングできるということです。
 例えば、「毎日15分1部位をトレーニングする。」みたいなことが気楽にできます。

■ ホームジムの短所はなんですか?

ホームジムの短所は何でしょうか?。

 マンション、アパートでは階下の人や隣の人に迷惑にならないよう、深夜、早朝は静かにトレーニングしなければならない。
 ましてや叫んだり、吠えたり、うなり声をあげてはいけません。(笑)。
 補助してくれる人もいませんし、潰れても助けてくれる人がいません。

■ ホームトレーニングの向く人

 ホームトレーニングに向く人はどんな人でしょうか?。

■ ホームトレーニングの向かない人

 ホームトレーニングの向かない人はどんな人でしょうか?。

■ 結論

 ホームジムに投資する前に、自分自身の性格を知っておくことが重要です。
 ホームトレーニングに向かない人がホームジムを作っても、結局三日坊主で終わってしまうこともあります。
 逆にホームトレーニングに向く人がプロジムに行くことにしても煩わしいことがあって会費の無駄になることもあります。

 可能ならば短期間で良いですから、プロジムに行ってみることをお勧めします。
 プロジムの雰囲気が自分にあっているなら、そのまま継続すれば良いですし、自分に合わないと思えばホームジムへの投資も割り切ってできるはずです。
 最も大切なことは、トレーニングを継続するために可能な限り、居心地の良いトレーニング環境を作ることです。


■ セルフウェイト・ジム

 予算なしなら、自分の体重を使ったトレーニングをするしかありません。
 また、長期出張などでジムに行けない場合も、この方法に頼ることになります。
 自重を使用したトレーニングは、ほとんどの人になじみのものですが、反復回数を追求する人が多いでしょう。
 しかし、トレーニングの目的を筋肥大においた場合、反復回数ではなく負荷(荷重)をより大きくしていくことを追求すべきです。
 筋肉は負荷に対する適応反応として肥大するため、いかに負荷を高めるかが自重トレーニングでの最大の問題点となります。
 常識的に言って自重を使ったトレーニングでは負荷を大きくするにも限界があります。
 ここでは、身近なものを利用することで、できるだけ負荷を大きくする方法を紹介します。
 単調なものになるのはしかたのないところです。

■ 場所と種目

 場所は少なくとも、畳1枚分あれば大丈夫です。
 行う種目は、プッシュアップ、クランチ、スクワット、リバース・ハイパーエクステンションを基本とします。
 ここでは解説しませんが、少しはお金をかけて良いなら、トレーニングチューブを購入します。
 あまり大きな期待は出来ませんが鍛えられる範囲が広がります。
 いずれも正しいフォーム、すなわち、より負荷が強くかかるフォームを追求してください。
 反復回数を増やすことに執着してしまうと、どうしても負荷を他の部位に逃がして楽にできるフォームになりがちですが、それではトレーニングの意味がありません。

 ■ プッシュアップ

 プッシュアップは、日本では腕立て伏せと呼ばれるものです。
 正しいフォームで行えば最大で体重の2/3をかけることが出来ます。

 最初は10回1セットでセット間に1分から最大5分までの休憩を挟んで3セットを行います。
 男性ならよほど太っているか、ガリガリにやせていない限り休憩時間を十分に取れば3セットを完了できるはずです。
 これが休憩1分で完全にできるようなら、さらに負荷を上げるために脚を高くしていきます。

 さらに負荷を高めるなら、後述するディパックを使用します。
 この状態でも完全にできるなら、徐々に上げ下げの速度を遅くしていきます。
 負荷重量が一定ならば、速いスピードで回数をこなして行くよりも、繰り返しの速度をスローにしていくほうが筋肥大の刺激になります。

 ■ ディップス

 プッシュアップでは十分に負荷を得られなくなったら、ディップスに移行します。
 ディップスはほぼ自重のすべてを利用できるためより負荷をかけることができます。

 ディップスは体操の平行棒に似たディップスバーの間に両手をついて体を支え、その状態から肘を曲げて体を下ろし、再び伸ばしていきます。
 肘を脇につけるようにすると上腕三頭筋により効き、脇を開けるようにすると胸に効きやすくなります。

 大胸筋は腕を前方に回す働きをする他に、脇を締める働きをします。
 自分で脇を締めてみてください。
 脇を締めると大胸筋が収縮して硬くなるのがわかると思います。
 この脇を締める動作はプッシュアップでは不可能ですが、ディップスでは可能です。
 したがって、大胸筋を違う角度から鍛えることができます。

 自宅でディップスを行うには、背もたれ付のしっかりとした椅子を2つ用意します。
 折りたたみ式の椅子でも良いでしょう。
 この椅子を肩幅よりやや広めに、背もたれを向かい合わせておきます。
 椅子の間に立ち、背もたれの上部に手をつき、体を支えます。
 当然、足は後ろに曲げておきます。

 負荷を増やすのにディパックを使用する場合は、背負うのではなく反対にして胸前に抱えるようにしたほうがバランスをとり易いと思います。

 ■ クランチ

 クランチは、最初は20回1セットでセット間に1分から最大5分までの休憩を挟んで3セットを行います。
 これも休憩1分で完全にできるようになったら、徐々に速度を遅くしていきます。
 また、ほとんどのトレーニングチューブは真ん中をドア等に引っかけて、両端を引っ張れるようになっているので、これを利用してクランチの負荷を増やすことが出来ます。

 ■ スクワット

 スクワットは、ヒンズースクワットではなく、普通のバーベルスクワットのフォームで行います。
 最初は20回セットでセット間に1分から最大5分までの休憩を挟んで3セットを行います。
 これを休憩1分で完全にできるようになったら片足だけで行います。
 これはブルガリアンスクワットと呼ばれるものが良いでしょう。
 ブルガリアンスクワットとは聞き慣れない種目だと思いますが、以下のように行います。
 ブルガリアンスクワットで完全に出来るようになったら、徐々に速度を遅くしていきます。

  1. 自分の後ろに膝くらいの高さの台を置きます。
  2. まっすぐ立って片足の膝を90度に曲げてつま先が台に触れるくらいの位置に立ちます。
  3. 片足の甲を台にのせ、片足で立ちます。立っている脚のつま先は正面を向きます。
  4. 正面をみて、背筋を伸ばしたまま前脚で屈伸します。
  5. 台にのせた脚には、出来るだけ荷重をかけずバランスをとるだけにします。
  6. 太ももが床と平行になるまで前脚を曲げ、平行になったら伸ばします。

 この種目もディパックで負荷を増やす場合は、胸前に抱えるほうがバランスがとり易いはずです。

 ■ リバース・ハイパーエクステンション

 これも聞き慣れない種目だと思いますが、通常の背筋運動が上半身を上下させるのに対して、下半身を上下させます。
 この種目は、回数、セット数は指定しません。
 必ず自分の出来る範囲で慎重に行い、徐々に回数セット数を増やしていきます。

  1. 丸イスなどの台を手すりや机の脚から1m程度の位置に置きます。事務机でも良いでしょう。
  2. うつぶせで骨盤あたりの下腹部をのせます。のせる位置を上にすると下背への負荷が高まりますが最初は下腹部をのせておきます。
  3. 机の縁や脚、手すり等を掴んで、バランスをとります。
  4. 下から脚をゆっくり水平まであげて降ろします。台が低いときは降ろすときに脚が床に着かないよう膝を90度くらいに曲げてもOKです。
  5. 負荷をあげるには、パワーアンクルを使うと良いでしょう。
  6. 下背部は、デリケートな部分なので、ゆっくり慎重に鍛えていきましょう。

 ■ チニング

 ホームジムの主旨から少しずれますが、公園や学校の高鉄棒が使えるなら、ぜひチニングをしに行きましよう。
 チニングは日本語で懸垂と呼ばれる種目です。
 チニングは基本の4種目では鍛えられない中背部や上腕2頭筋を強力に鍛え上げることが出来ます。
 最初から10回連続でチニングができる人は限られると思います。
 最初は、トータル10回を目標に、出来る回数で1セットとして1分〜5分の休息を挟んで、合計10回を目標にがんばります。
 1セットが10回連続で出来るようになったら、10回3セットが完全に出来るようにトレーニングしていきます。
 これも完全にできるようになったら、ディパックを使用して負荷を増やしていきます。

■ 負荷を高める

 自重によるトレーニングですから、負荷を高めていくには体重を増やせばよいわけですが簡単には増えません。

 そこでディパックやリュックサックを用意して、これに水を入れたペットボトルを詰めます。
 500ccのペットボトルに水を入れれば約500g刻みで負荷を調整できます。
 これを背負ったり胸前に抱えたりして各種目を行います。
 ディパックに詰められるだけ詰めても負荷が足らなくなったら、水の替わりに砂を入れます。
 それでも足らなければ、砂を入れたペットボトルに水を入れて重量を増やします。

 しかし、いずれは負荷が足らなくなるのは明白なので、ダンベルセットを購入できるように、しっかり貯金をすることも忘れずに(笑)。

■ トレーニング強度を高める

 負荷を高める以外に、動作の速度やリズムを変えることでトレーニング強度が変わってきます。
 一般に動作速度で強度を高めようとすると速度を早くしようとします。
 しかし、この場合スタートするときや動作の折り返し時には強い負荷がかかりますが、中間点では加速がついているため負荷が弱まっています。
 また、折り返し時には加速がついた自重を反転させなければならないため関節に強いストレスがかかり、比較的安全といわれる自重トレーニングでも怪我をする場合があります。

 一定の負荷で強度を高める場合、速度を速めるという考え方ではなく速度を遅くするという考え方をします。
 普通、プッシュアップなら1、2とリズムをとるところを10秒かけて下げ、10秒かけてあげます。
 百聞は一見にしかず、実際にやって見てください。
 通常の速度に比べてかなりきつくなっているはずです。

 では強度を高めるために動作速度を遅くして行くわけですが、どこまで遅くできるでしょうか?。
 筋肥大を目的とする場合、30秒から60秒間負荷をかけた状態で運動するのが良いとされますが、仮に10秒10秒でやるとするなら10回繰り返すのに3分以上かかります。
 しかし、これが筋肥大に効果があるのか、筋持久力に効果があるのか自分には判断つきかねます。
 あえて判断するなら、乳酸が溜まって筋肉が動かなくなる限界時間、例えば陸上の400m走にかかる時間がひとつの基準になると思います。
 これが高校生の陸上部員で50秒くらいですから、やはり60秒ぐらいが良いと言うことでしょうか?。

 しかし、これはあくまでも適切な負荷を選べる場合であり、小さな負荷を有効に使用しようとすればもっと時間を長くする必要があるとも考えられます。
 したがって、最大2分としたいと思います。

 また、動作速度、回数を追求するなら1分間から2分間の時間制限をして、その制限時間内で何回できるかを追求してください。
 時間制限なしでダラダラ行っても筋持久力のトレーニングにしかならないことは明白です。
 ただし、高速で動作すればするほど故障しやすくなることは理解してください。

■ 結論

 何もなしでは、出来ることは限られてしまいます。
 せめてダンベルセットだけでも購入できれば、とりあえず全身をトレーニングできます。
 お金のない人も、ローコスト・ジムを参考にお金を貯めましょう。


■ ローコスト・ジム

 低予算編では、徒手空拳編を基本に段階を追って設備を整えていくことにします。
 まず、各段階を箇条書きしてみました。

■ チニング・ディップススタンド

 チニング・ディップスに関してはセルフウェイト・ジムでの説明を参考にしてください。
 ただし、両種目とも自重がほぼフルにかかるため、まともに回数をこなせない人も多いと思います。
 その場合は、足元に台や椅子を置いて片足をかけます。
 この片足で動作の補助をします。
 セットごとに左右の足を入れ替えるとさらに良いでしょう。
 もし、片足だけでは補助の足らない人がいたら、両足で補助します。

 または台を使って体を上げてから補助する足を台からはずし、ごくゆっくりとした速度で体を下ろしていきます。
 これをネガティブ・トレーニングと呼びます。
 ネガティブ・トレーニングならまともに回数をこなせない人でも十分にトレーニングできます。
 これは筋肉が収縮するときよりも伸展するときのほうが強い力が出せるためです。
 逆に言えば、普通では扱えない高重量でトレーニングすることと同じですから、極めて高強度のトレーニングになります。

 ごく普通の動作で回数をこなせるようになったら、ウェイト・サポートベルトを購入します。
 ウェイト・サポートベルトは腰からプレートをぶら下げるためのベルトです。
 一流のビルダーなら20kgプレートを数枚ぶら下げてチニングやディップスを行います。
 もちろん、ディパックを使って負荷を増やしてもOKです。
 チニング・ディップススタンドは2万円程度からあります。
 もっと安価なものもありますが、強度に不安がある構造のものが多いためお勧めはできません。
 ウェイト・サポートベルトは5千円程度です。

■ ダンベル・セット

 ダンベルセットは40kgダンベルセット(片方20kg)以上のものを購入します。
 チニング、ディップスに、加えてダンベル・ショルダープレスを行えば上半身をほぼ完全に鍛えることができます。

 また、セルフウェイト・ジムで説明したブルガリアンスクワットをするときに手に持つことで負荷を大きくする事が出来ます。
 たとえば、20kgダンベルを片手にもってブルガリアンスクワットを行うならば、40〜50kgぐらいのバーベルスクワットに匹敵する負荷がかけられるのではないかと思います。

 三角筋、上腕2頭筋、上腕3頭筋等の小筋群に対しての種目を加えていくことで、さらに全身まんべんなく鍛えることが出来ます。

 ダンベルセットは、40kgセットで1万2千円程度からあります。
 購入する場合は、できるだけプレートの薄いものを選ぶと良いでしょう。
 薄いもののほうが、より多くのプレートをシャフトにつけられますので後々便利です。

■ ベンチ

 結構、場所をとるので購入する際にはよく考えたほうが良いでしょう。
 ベンチを購入しても、ダンベルフライとダンベルプレスの2種目が増えるだけで、それほど変化があるわけではありません。
 極端な話、床に寝てダンベルプレスをしても良いのです。
 床で肘が降りないので大胸筋へのストレッチに欠けますが、フォームとしては、ダンベルフライとダンベルプレスの中間になり、意外と良い種目になります。
 お金と場所に余裕があれば買っても良いと思います。
 耐荷重250kgのインクライン・フラットベンチなら、1万円程度からあります。

■ 結論

 ローコスト・ジムで、できる種目は少ないですが、まったく無駄がありません。
 特にトレーニングを始めた最初の2年〜3年は基本となる全体の大きさを作る時期です。
 大筋群をしっかり鍛えるのには、胸、背中、足を中心としたトレーニングが重要です。
 ローコスト・ジムでは最低限の設備で、この重要な筋群を高負荷で鍛えられるように構成してあります。


■ サブ・ジム

 プロジムでトレーニングできるのなら自宅でのトレーニングは小さな筋群へのトレーニングに絞ることができます。

 「仕事の関係で土日祝日しかジムに行けないのだが、そのようなトレーニングでビルダーのような体が作れるだろうか?」という人がよくいます。
 そのような場合は、休日に大筋群へのトレーニングを高強度で行い、平日は自宅で小筋群をトレーニングすれば良いのです。
 例えば、三角筋、上腕2頭筋、上腕3頭筋、前腕の筋群なら適切な重量のダンベルさえあれば、プロジムでも自宅でもやることは変わりません。

 プロジムによっては、休日限定の会員なら会費が安くなるところもあるので、割り切ってそれを利用すればお金の節約になります。
 また、さらにローコスト・ジム程度の設備があれば、お盆、正月でジムが休みであってもイライラしなくて済みます。

■ ダンベルセット

 小筋群だけをターゲットにするならダンベルの重さにさほどこだわる必要はないかもしれません。
 しかし、休日に用事が出来てジムに行けないときもあります。
 そんなとき、イライラする人も多いのではないでしょうか?。
 自宅に重いダンベルセットがあれば、そんなイライラを解消できるでしょう。

 通常のプレート式のダンベルの欠点は、重量設定が面倒なことです。
 特にウォームアップ時のように頻繁に重量を再設定する必要がある場合かなり煩わしい作業になります。
 また、ダンベルを縦に使う場合プレートを固定するカラーをしっかり締めていても高重量だと滑って抜ける可能性があります。

 もし、お金に余裕があればパワーブロックをお奨めします。
 素早く重量を変更でき、つけ替えたプレートが散乱して邪魔になったりすることがありませんので非常に便利です。
 プレート式のようにカラーがずれて抜けることもありません。
 欠点としては非常に高価なので簡単には買えません。
 片側120ポンド(約54kg)のセットでは18万円!!もします。
 ただし可変重量のダンベルではこんな高重量のダンベルは他にありませんので、一概に高価だとは言えませんが。。。

 購入するなら、最低でも片側45ポンド(約20kg)5万9千円を買いましょう。
 可能なら、片側90ポンド(約40kg)11万5千円を買いましょう。これなら、かなりの上級者でも十分満足できるはずです。

■ マルチアングルベンチ

 低予算編では、ベンチはなくても良いと書きましたが、プロジムに行っているならベンチを使いたいと考えるでしょう。
 また、フラットベンチよりもインクライン・デクライン等の角度をつけられるマルチアングルベンチのほうが様々な種目に対応できます。
 ディップスアタッチメント、プリチャーカールアタッチメントやレッグエクステンション・カールアタッチメントがつけられるものもありますので、より多彩な種目を行いたい人は考慮に入れましょう。

■ 結論

 サブ・ジムは、あくまでもプロジムとの併用を前提として構成しています。
 低予算でホームジムオンリーならば、ローコスト・ジムのほうがトレーニング効果は高いと思われます。
 もちろん費用をかければいかようにも構成できますが、あまり欲張らないことが肝心です。
 あくまでも小筋群をメインとした補助的な設備として考え、大筋群を鍛えるにはプロジムがメインであるとして費用を節約しながら、充実したトレーニング環境を作りましょう。


■ アベレージ・ジム

 本格的にホームジムを作るなら最低限何が必要でしょうか?

 少なくともこの3つは絶対に必要です。
 よって、アベレージ・ジムと名づけました。
 また、これら3つのアイテムを「ホームジム三種の神器」と呼ぶことにしましょう。(笑)

■ 設置場所

 では、この三種の神器を設置する場所はどのくらいの広さがいるでしょうか。

 横は、パワーラックを使用するとバーベルバーの長さは200cm以上のものが必要です。
 これにウェイトをつけ替えるスペースが必要になりますから、左右25cmとって最低250cmの幅が必要です。
 経験上、25cmの隙間があれば20kgプレートでも十分つけ替えが可能です。もちろん、広いほうが良いのは言うまでもありません。

 縦はマルチアングルのベンチならば180cmくらいのものがありますから、180cmは見ておいたほうが良いでしょう。

 専有する面積自体は畳2枚分ぐらいですが、実際にトレーニングするときはバーを置いたときのスペースとウェイトのつけ替え分のスペースが必要なことを忘れないようにしてください。
 あと、マンションならベランダに置くのも一つの方法です。
 雨が少々問題になりますが、錆を気にしなければ雨ざらしでも大丈夫です。

■ バーベル・ダンベルセットの重量を決める

 本格的にやるなら、プレート重量をケチってはいけません。
 デットリフトならいきなり100kgを引ける人も少なくありません。
 初心者でも最低75kg程度のセットを購入しましょう。

 注文時にはバーの長さに気をつけてください。
 長さを指定しないと180cmや160cmの短いものが送られてくる可能性があります。
 必ず長さを指定して注文します。

 75kgである種目が出来るようになったら20kgプレートを2枚か10kgプレート2枚を追加します。
 以後ある種目をフルプレートで出来るようになるたびにプレートを追加していきます。

 ただし、一般的なバーベルシャフトの耐荷重は160kg程度なので、それを越える重量を使おうとする場合は、IVANKO等の耐荷重テスト済みのバーを購入したほうが良いでしょう。
 耐荷重が160kgといってもある程度の安全率を見ていると思いますので、170kgを載せたら折れるというものではないと思いますが、きちんと安全に対してお金を払うべきだと思います。
 あまり、総重量を増やしたくないときは、スーパースロー法を試してみましょう。

■ ベンチを選ぶ

 ベンチは、フラット、インクライン、デクラインの各アングルのとれるものがバリエーションが広がるので良いですが、デクライン自体はそれほど重要ではないので出来ないものでも良いと思いますし、予算が少なければフラットだけでもかまわないです。

 それよりも重要なのは荷重制限を調べておくことです。
 いい加減なものを選ぶと、使用重量制限が80kgまでなどいうものがありますので注意が必要です。
 かならず、カタログで調べたりメーカーに問い合わせる等して確認してください。
 初心者であってもベンチプレス100kgを越えることを目標にするはずですから、少なくとも200kg以上の耐荷重があるものを選びます。

 また、高さにも気を使って選んでください。
 フラットベンチならあまり座面の高いものはありませんが、マルチアングルベンチだと色々な角度が取れるようにしたり、オプションでレッグエクステンションができるようにするため、座面がかなり高いものがあります。
 また、外国製のものは平均身長の違いからかかなり高いものが多いです。
 購入したベンチの座面が高い場合は、足元にしっかりとした台を置くなどして高さを調整します。
 しっかり、足を置けなければ良いトレーニングはできません。

■ パワーラックを選ぶ

 ホームジムで本格的にトレーニングを行うなら、パワーラックが必須です。
 パワーラックなしで高重量を扱うのは自殺行為です。
 ベンチプレスやスクワットを限界までやろうとすると挙がるか挙がらないかギリギリのレップを行うことになります。
 そのとき、パワーラックがないと挙がらなかったとき非常に危険です。

 筋肉を追い込んで動かなくなるまでやるとほとんど筋力は残っていません。
 したがって、その状態になると挙上途中でバーベルがストンと落ちます。
 ベンチプレスでこの状態になったとき、胸に落ちればまだましですが、首に落ちれば死んでしまいます。
 スクワットなら後ろに倒れれば大丈夫ですが、前に倒れれば何が起こるかわかりません。

 パワーラックを有効に使うためには、セーフティガードの高さをきちんと調整することです。
 ベンチプレスなら、ベンチにぺったり寝た状態でバーが胸に触れるぐらいにします。
 そうすると、実際にベンチプレスをするときはある程度ブリッジを組むのでセーフティガードが邪魔になりません。
 ちょうどいい位置に調整できない場合でも、絶対に首より高い高さに調整するようにしてください。

 スクワットなら、バーだけを担いで正しい姿勢をとり、完全にふくらはぎと太ももが密着するくらいまでしゃがみ込みます。
 このしゃがみ込んだ位置でバーとセーフティガードが接触するくらいにセットします。
 この位置は完全なフル・スクワットのボトムポジションですから普通にスクワットする限り接触することはありません。

 ホームジム用パワーラックは、ピンからキリまであり2万円程度から15万円程度まであります。
 この違いは、主に耐荷重にあって安いもので250kg程度、高いものなら500kg以上の耐荷重があります。
 ちなみに(株)モリヤのパワーラックで350kg程度だそうです。

 また、高いパワーラックには、ラットプルダウン等ができるプーリーセットがオプションでつけられるものがあります。
 プーリーセットはなくとも、必ずチニング用のバーがついたものを購入してください。
 チニングが出来ればラットプルダウンは基本的にする必要はありません。

■ 総重量を考慮する

 木造の2階でトレーニングするなら、ラックやベンチ、ウェイトを含めて150kg程度に押さえておいたほうが良いでしょう。
 150kgなら大きめの友人二人が遊びに来ているぐらいなのでたぶん大丈夫だと思われます。
 コンクリート製のマンションなら、250kgくらいまでは大丈夫だと思います。
 いずれにしても、建築の専門家ではないので断言できません。最終的には自分の責任で判断してください。

■ 構成案

 どぴゅどぴゅ丸がホームジムを作る際に、考えた構成案を紹介します。

 合計税込みで9万9千750円。総重量160kgになります。
 もっと安く購入できるところもあります。
 そのときは、必ず輸送費を確認してください。
 価格は安くても、重量がありますので輸送費が高い場合もあります。
 ちなみに(株)モリヤでは輸送費込みです。

■ 結論

 アベレージ・ジム程度まで設備を揃えたら、後はやる気だけです。
 もちろん、細かいことを言い出したらきりはありませんが、良い設備があるから筋肉が大きくなるわけではありません。
 そんなことを言ったらゴールドジムの会員になったらどんな人でも、でかいビルダーになれるはずです。
 しかし、現実には設備の良いジムでも大きくならない人が大多数であり、小さなジムでもでかい人は何人もいます。
 結局はトレーニー自身の工夫次第であり、創造力こそが筋肉を大きくする力です。

■ どぴゅどぴゅ丸・ジム

 どぴゅどぴゅ丸のホームジムには、次のものを揃えました。

 今回追加したのはスミスマシンと20k、10kプレートでそれ以外は以前より使っていたものです。
 最初は、当然のようにパワーラックを購入するつもりだったのですが、(株)モリヤではパワーラックと価格が同じであったことと、設置場所の関係でパワーラックでは場所を取りすぎるのでスミスマシンを選択しました。
 また、当時のトレーニング(パーシャルレンジ・トレーニング)にはスミスマシンのほうがあっていることから、あえてスミスマシンにしました。

■ 現在のトレーニング状況

 2001年7月20日時点でのトレーニングは以下のようなものです。

 この2種類のルーチンをルーチンA、OFF、OFF、ルーチンB、OFF、OFFの6日間でまわします。
 各セットの休憩時間は1分間として時計で管理しています。
 各種目間もセッティング時間のみで休憩はしません。

 起床直後にBCAAを5g摂取して、15分後よりトレーニング開始、トレーニング後、大量のポストワークアウトドリンクを飲み、これを朝食としています。
 週5日、通勤時に朝夕30分ずつかけて歩き有酸素運動の代わりにします。

 このスケジュールをみて多くの人は非常に量が少なく、頻度も低いと感じたはずです。
 ただし、文面では表現できませんが強度は高くなるように工夫してあります。
 どぴゅどぴゅ丸自身の体質と現在の生活環境を考慮するとこれでギリギリです。
 この少ないトレーニング量でも、1ヶ月ごとに完全にトレーニングを中止して休養を取らなければオーバートレーニング症状が出てきます。

 他人のトレーニング量と比較しても意味がありません。
 自分自身の適量を見つけることが重要です。

■ モリヤのスミスマシンについて

 (株)モリヤのスミスマシンは、スミスマシンとしては最安値といえるものですから、いまいちなところもあります。

 まず、補強板の入れ方がまずいため前後方向には非常に強度が高いのですが、左右方向は少々振れがあります。
 溶接や加工精度が、あまり良くないためセーフティガードの動きが悪いです。

 また、バーのスライド部分に遊びが大きくとってあるため比較的動きはスムーズなのですが、それによりバーが左右に傾きます。
 いずれも我慢できる範囲で、左右の振れやバーが傾くこともフリーウェイトのつもりでバランスをとれば良いことなので気にはなりません。

 あとバーの重量がわからないので、実際の使用重量がわかりません。
 これも、実際にトレーニングするには問題のないことです。

 現在、使用して一年を経過しましたが、これといって問題は出ていません。
 時々、ボルトが緩んでいないか調べていますが緩んだりすることはないようです。また振れが大きくなったりすることもありません。

■ 結論

 現在、通勤途中に個人経営のプロジムがあり、勤務している会社の近くにはエグザスがあります。
 しかし、自宅でのトレーニングならではのスケジュールが効果をあげており、自由にわがままにトレーニングできる環境に一度浸ってしまうと、いかに設備が整っていたとしてもプロジムに通う気にはまったくなりません。


■ ソロフレックス

 もしお金が余っていて、ウェイトにこだわりがないのなら、ソロフレックスも良いかもしれません。
 全身をトレーニングできて、総重量も80kgくらい、デザインも優れています。
 負荷抵抗がラバーウェイト(ゴムの収縮力を利用している。)なので、ウェイトとは感覚が異なります。(ウェイトを付加することもできるみたいですが。。。)
 ただし、とんでもなく高価です。
 日本の代理店から購入すれば20万円程度します。
 お金持ちのステータス的ホームジムマシンです。

■ 結論

 ソロフレックスで使われるラバーウェイトが本当に効果があるならば、プロジムでも使われるはずです。
 しかし、現実にはラバーウェイトのマシンがプロジムに置かれることはありません。

 空気圧や油圧、バネやゴムの収縮力などの負荷抵抗は人間が原始時代から受けていた負荷抵抗、すなわち、重量、重力による負荷抵抗とはやはり異なると思われます。
 したがって、過去様々な方法で負荷抵抗を生むトレーニングマシンが生まれましたが、未だに原始的な鉄の塊を重りとしたトレーニングが主流であり、それが効果を生んでいます。

 ただし、通常のウェイトとラバーウェイトを同時に併用した場合には面白い効果が生まれると思います。
 ウェイトを使用した場合、ほとんどの種目は動作初期では負荷が大きく、動作終端付近では負荷が小さくなります。
 それに対してラバーウェイトは伸びるにしたがって漸進的に負荷が高まりますので、両者を併用することで全動作において一定の負荷を得られるかもしれません。
 もし、試すことができるなら是非試してみたいと思っています。


■ ホームジム・マシン

 ホームジム用に何種類かの種目ができる一体型ホームジム・マシンが市販されていますが、どぴゅどぴゅ丸としてはあまりお奨めできません。
 何種類かの種目をできるようにするため、どうしても不自然なフォームになる種目があるからです。
 背の低い人や高い人にはあわない可能性があります。
 低価格のものは負荷が60kg程度なので、じきに負荷が足りなくなります。
 もし、購入したいという人は、必ずお店に行って実際に使ってみることです。
 それも可能ならすべての種目を試してください。
 実際に使ってみて、フォームが不自然なところはないか、自分の身長にあっているか、負荷は十分な重量があるかなど確認すべきです。
 もし、確認できないのなら購入は考え直したほうが良いと思います。

■ 結論

 確かにこういったマシンはカッコが良いです。
 TVドラマやアニメでも、トレーニングはマシンを使っているほうがかっこよく見えます。
 しかし、多くのトレーニーの意見をまとめると、よりトレーニング効果があったのはフリーウェイトのほうであることが大多数を占めます。
 これはプロジムの本格的なマシンでも同様です。

 また、マシンは高価であり、同じ費用を出すならフリーウェイトで揃えたほうがはるかに充実した環境を作れるのも事実です。
 お金があって、健康管理を目的としたウェイトトレーニングでない限りはホームジム・マシンを購入する必要性はないと思われます。

 あえて一体型のホームジム・マシンを購入するならPOWER TEC社のレバレッジ・マシンをお勧めします。
 プレートローディング式のマシンですので、プレートさえ用意すれば高重量に容易に対応できますし、高重量に耐えるだけの耐荷重性能と耐久性があります。
 プロジム用の製品に近い仕上がりになっているようです。
 ただし、重量は半端ではないので自宅に置くには苦労すると思われます。


■ 設置計画

 ホームジムを作る場合に最も問題になるのが、設置場所です。
 また、集合住宅なら防音・防振に気を使う必要があります。
 ここでは、どのぐらいの設置場所が必要なのかについてと、防音・防振などの設置上の工夫について考えます。

■ 設置場所

 米国は国土が広く、プロジムなんてどこにもないところに住んでいる人がたくさんいるためか、ホームジムを作ること自体は珍しいことではないようです。
 プロビルダー達の記事の中にも、最初は自宅の地下室にホームジムを作ったなどの話がよく出てきます。
 米国なら、住宅自体も大きく、地下室があったり広いガレージがあったりするので設置場所に困ることはそれほどないでしょう。
 しかし、日本ではそう簡単に設置する場所は見つかりません。
 また、住宅条件や家族構成によっても大きく変わります。

 ■ ローコスト・ジムorサブ・ジムの場合

 最低限、畳1枚分(縦180cm横90cmくらい)の占有できる場所を用意します。
 畳1枚分のスペースがあれば、チニング・ディップススタンドとダンベルセットを置いておくことができ、そこで一通りのトレーニングができます。
 さらにトレーニングするとき、畳1枚分のスペースを追加使用できるならベンチを購入できます。
 トレーニングしないときは、畳1枚分のスペースにすべて片づけておき、トレーニングするときに並べます。
 また、ワンルームマンション等ならチニング・ディップススタンドをベランダに出しても良いでしょう。
 一戸建てなら、車庫の片隅とか庭の片隅にチニング・ディップススタンドをおけます。
 これなら、室内には畳1枚分程度で済みます。

 ■ アベレージ・ジムの場合

 パワーラックを使う場合はどうでしょう。
 パワーラック自体は、横120cm縦120cm高さ200cmくらいですから、置くだけなら畳1枚分+αです。
 トレーニングするには、横250cm縦180cmは必要ですから、畳2枚分+αになります。
 これにプレートやバーベルシャフトの置き場が必要になります。
 したがって、トレーニング時に横250cm以上、縦180cm程度のスペースがとれる場所で、毎回トレーニング後整理整頓するなら、横120cm縦120cm程度の占有できるスペースを確保する必要があります。
 ファミリータイプのマンションなら、ベランダが使えそうです。

 ■ 田舎に住んでいる場合

 比較的田舎に住んでいるなら、ほとんど使っていない物置や納屋があるかもしれません。
 そのような物置があるなら、ぜひ整理してホームジムに改造しましょう。
 どぴゅどぴゅ丸の実家周辺にはプロジムがなく、物置をホームジムにしてトレーニングしていました。

 ■ どぴゅどぴゅ丸の場合

 現在のどぴゅどぴゅ丸は、賃貸2LDKのマンション暮らしです。
 奥さんと2人で暮らしていまして、1部屋がほとんど物置状態になっていました。
 その1部屋を自力で整理整頓して、約畳2枚分のスペースを作りました。
 そこにスミスマシンを置いています。

■ 結論

 残念ながら、具体的に「ここに置きなさい」という指示はできません。
 ですが、とりあえず部屋を整理してみてください。
 特に結婚されてる人は、奥さんも巻き込んで模様替えもしてみると良いかもしれません。
 奥さんの希望を聞きながら一緒にやれば、その後の協力も得やすいと思います(笑)。
 以前、TVに世界的なパワーリフターである因幡選手が出てらしたことがありました。
 自宅の庭にベンチとバーベルを置いて、そこでトレーニングされているようでした。
 決して広い場所でもなく、設備が整っているとも言いがたい環境ですが、トレーニングを続けることが重要なのだと思います。


■ 重量制限

 器具の総重量には、十分注意してください。
 自宅にジムを作ったのは良くても、床を抜いてしまってはどうにもなりません。
 予算はあっても、重量制限に関しては設置する場所次第であることを忘れてはいけません。

■ 木造住宅の場合

 木造の住宅ならば、150kg前後を限界にしてください。
 これなら、体のでかい友人が2人いるくらいの重量なので、よっぽど悪いところがない限り問題はないでしょう。
 建築基準法で床の耐荷重は180kg/u以上となっているようです。
 通常はこれ以上の耐荷重があるようですが、建物の建築年数などによって変化するようなので、やはり150kgを限界として良いと思われます。

■ 鉄骨・コンクリート住宅の場合

 鉄骨・コンクリート製なら250kg前後を限界にしてください。
 たぶん、4階しかない建築物と10階ある建築物では床の強度もかなり違うと考えられますが、建築に関してはまったく知識がありませんので判断つきかねます。
 しかし、250kg程度なら4人ぐらい友人が遊びに来たのと同じですから、床が抜けるということはないでしょう。

■ 結論

 理想を言えば、1階でコンクリート床のガレージみたいな部屋が一番適していると考えます。
 さらに入り口がシャッターになっていれば、機材の搬入も楽にできます。
 このような部屋なら、レッグプレスやカーフレイズ、ラットプルマシンなどを設置してミニ・プロジムを作ることも可能です。
 資金さえあれば貸しガレージを借りて、このようなミニ・プロジムを作るというアイデアもあります。
 少人数のグループで借りれば、このアイデアも夢ではないかもしれません。
 ただし、そこまでする価値があるかは十分考える必要があります(笑)。


■ 設置上の工夫

 設置するときどのような工夫をすると良いでしょうか?
 一番大切なのは、防音・防振対策をしておくことです。
 ただし、プロジムが入るようなテナントビルとは違いどうしても建物自体の防音・防振性能が低いので大きな期待はできません。
 ですから、ホームジムではバーベル・ダンベルをドスンと置いたりせず、これもトレーニングと考えてそっとラックに戻す癖を付けましょう。
 器具をぶつけない、バーベル・ダンベルをそっと置く、このことを守るだけでかなり静かになります。
 あと、23時〜翌朝7時までの時間でトレーニングする人は、特に静かにトレーニングしてください。
 基本的に寝ている時間帯なので、うるさくすると争いのもとです、これ以外の時間はごくたまにうるさいぐらいなら我慢できますが、23時〜翌朝7時の間では我慢できないものです。

■ ゴムカバー付きを利用する

 プレートに、ゴムカバーがついたものがありますので、予算に余裕があればゴムカバー付きにしましょう。
 置いたり、ぶつけたりしたときに静かなのもありますが、それ以上に不注意で足をぶつけてしまった時、皮が裂けて血が出るか、ただの打撲で済むかの違いがありますので安全面からもお奨めできます。
 パワーラックのセーフティガードが差し込みロッドタイプの場合、差し込みロッドより内径の大きなビニールホースを30〜40cmの長さに切って2本用意します。
 これをセーフティガードをセットするときに通してセットします。
 こうしておくと、バーがセーフティガードにあたったときに出る金属音を小さくできます。

■ 畳の部屋に置く場合

 畳自体が防音・防振の役目をしますが、比較的新しいしっかりした畳でないと器具の安定が悪くなるので注意が必要です。
 畳の部屋の場合、裸足でトレーニングすることになるのですが、裸足はウェイトや器具に脚をぶつけた場合に危険なのでシューズを履いたほうが良いです。
 ですから、カーペットを敷いてシューズを履くようにしたほうが良いと思います。
 理想的には、3mm程度の厚さのゴムシートを敷き、そのうえにカーペットを敷きます。
 カーペットは事務所等に敷いてあるパンチ生地のものが良いと思います。

■ フローリングの場合

 設置したときの安定性は良いのですが傷が付きやすく、音も階下に響きやすいので注意が必要です。
 最低でも、3mm程度の厚さのゴムシートを敷き、そのうえにカーペットを敷きます。
 予算的に可能なら、厚さが1cm程度のジョイントマットを敷きます。
 ジョイントマットの場合はカーペットを敷く必要はないでしょう。
 Pタイル等が床に貼ってある場合もゴムシートを敷きます。
 トレーニング時のスリップを防止する役目もありますが、重いバーベルやダンベルを置くとPタイルがバキバキ割れることがあるので、その予防です。
 さらに究極を求めるなら、厚さが2cmもある防振ゴムマットもあります。
 縦1m横2m位で1枚2万円ほどですが、重量が1枚あたり50kgもあるので、そのあたりがネックになります。

■ ベランダなどコンクリートの場合

 できたらジョイントマットか防振ゴムマットを敷いたほうが良いでしょう。
 コンクリートに直接バーベル等を落とすと、コンクリート自身が一部割れたりしますし、建物全体に大きく響きます。
 ゴムカバー付きのプレートを使えば、それなりに防音・防振になりますが、それでもちょっと不安です。
 自分は詳しくないのですが、ガーデニング用品でベランダに敷くものがあるようなので利用できないか検討してみてください。
 ゴムシート、ジョイントマット、防振ゴムマットはバーベルセット等を扱う通販業者が扱っています。
 バーベルセット等を買うとき同時に購入すれば良いと思います。

■ 結論

 一戸建てなら、トレーニングによる騒音は奇声を出さない限り問題は少ないと思われます。
 マンション等の集合住宅では、十分に配慮することが結局は自分自身のためになります。
 どぴゅどぴゅ丸の場合は2階に住んでいますが、階下が駐車場になっていますし、さらに角部屋ですから騒音が問題になることは少ないです。
 それでも最大限に静かにトレーニングするように心がけています。
 プロジムでもガチャガチャ大きな音をたててトレーニングしている人は迷惑なものです。
 十分注意してください。


■ 購入方法

 実際に、バーベルセットやパワーラックを購入する場合、どのような方法があるでしょうか?
 ほとんどの場合、通信販売を利用することになります。
 通信販売では実物を見ることができないという問題がありますが、「意外に問題はない」というのが、どぴゅどぴゅ丸自身の感想です。
 問題になるのは、商品の質よりも通信販売業者の質です。
 特に低価格のパワーラック、ベンチ等は台湾等の同一メーカーからのOEM品のような感じで、複数の業者で同一のものを扱っています。
 したがって、業者を選ぶことが大切です、どぴゅどぴゅ丸自身が利用して問題のなかった業者を中心に通販メーカーに紹介しています。

■ 購入の手順

 ここでは、購入の手順を紹介したいと思います。
 通販での購入に慣れていない人も多いと思いますが、心配する必要はありません。
 トレーニングを始めるとプロテイン等のサプリメントやトレーニング用品などそこいらのお店では売っていないものを購入したくなります。
 こんなとき利用できるのが通販です。
 慣れてくれば、アメリカからサプリメントを個人輸入したくなってくるはずです。

 ■ 情報収集

 第一段階として、商品の情報を収集します。
 これには、雑誌の月刊ボディビルディングが最も良いでしょう。
 月刊ボディビルディング誌は、地方都市でも比較的手に入れやすいはずですので探してみてください。
 各通販業者の広告に電話番号等の連絡先が掲載されています。
 第二段階として、業者にカタログを請求します。
 多くのところで郵送用の切手がいるようですが、とりあえず業者に電話してみます。
 各社カタログがそろったら、比較検討します。
 そして、耐荷重等が不明なら必ず業者に確認します。
 もし、その業者のところで商品が見られるのなら、できるだけ行ってみましょう。  百聞は一見にしかずです。

 ■ 注文

 購入するものが決定したら注文します。
 注文方法は、電話、FAX、郵便(現金書留、郵便振替、はがき)等があります。
 電話、FAX、はがきで注文する場合、代引になり、現金書留、郵便為替だと前払いになります。
 代引は、商品が搬入された時点で運送業者に代金を支払うもので、代金を前払いするのに比べて500円程度の代引手数料がよけいにかかりますが、前払いは少々不安があるので代引を利用しましょう。
 業者によっては電話注文だけの場合がありますが、注文はできる限りFAXで行います。
 最近は、コンビニからFAXできる場合がありますので自宅にない場合はそれを利用します。
 もし、社会人で会社のFAXを使わせてもらえるなら使いましょう。
 FAXを送ったあと、営業時間内ならしばらくしてから電話で確認をとります。
 夜にFAXした場合は、翌日の営業時間に確認をとります。
 業者から確認の電話が入ることがありますが、一人暮らしだと取り損ねることがありますので、こちらから電話したほうが確実です。
 確認するとき、必ず電話に出た人の名前を聞いておきます。
 また、配達日の指定ができるかどうかも確認し、可能なら指定しておきます。
 こういったことをきちんとするだけで、業者側の対応が変わる場合が有りますので面倒臭がらず、やっておきましょう。

 ■ 商品の搬入

 商品の搬入は、運送業者によって行われます。
 基本的には、運転手一人で来ますので重量のあるものを注文したときは手助けしてあげてください。
 配達日を指定したなら、パワーラック等の組立にも手助けが必要ですので、その日に友人を集めておくと良いと思います。
 代引で注文した場合は当然代金を用意しておきます。
 基本的に、運送業者から事前に確認の電話がかかってきますので、代金と認め印を用意して待ちます。

 ■ 組立

 商品のほとんどがバラバラで来ますので、自分で組み立てることになります。
 小さなスパナが付属する場合もありますが、ない場合も多いので少なくともモンキースパナ2本とドライバーセットくらいは用意しておく必要があります。
 どぴゅどぴゅ丸は、こういう組立に慣れていますのでスミスマシンを一人で組み立てましたが、あまり慣れていない人は手助けしてくれる人を用意してください。
 パワーラック等を一人でまっすぐ組み立てるのはそれなりに技術が必要です。


■ 通販メーカー

 通販メーカーの紹介は、基本的に自分が利用したことがあり、問題のなかったメーカーを中心としてあげておきます。
 連絡先などを挙げておきますが、実際に購入する場合は、すべて自分自身の責任で行ってください。
 当然のことですが、どぴゅどぴゅ丸は一切責任をとりませんし、とることもできません。

■ 低価格通販メーカー

 低価格の通販メーカーは何社かありますが、どぴゅどぴゅ丸が利用しているのは以下のメーカーです。
 これらのメーカーが販売しているものの多くは、プロジムで使用しているような不特定多数が利用することを前提として作られたものとは違い、あくまで個人のホームユース用であり、低価格で品質もそれなりです。
 そのことをふまえて、スペック不足や不満足のないよう注意して購入してください。

 ■ (株)モリヤ

 モリヤは、かなり昔からあり20年くらい前には既に通販をしていたと思います。
 どぴゅどぴゅ丸は基本的にモリヤで揃えました。

 住所   〒649−0434 和歌山県有田市宮原町新町435−2
 電話番号 0737−88−8059
 FAX  0737−88−5611

 ■ 日本ボディビル

 日本ボディビルはNEとも言いますが、特に歴史が古く、古くからやっている個人経営のジムではプレートとかベンチとかNE製のものが必ずあると言っていいでしょう。
 実際に商品を見ることができるようなので、いける人は行ってみましょう。

 住所   〒110−0014 東京都台東区北上野2−24−10
 電話番号 03−3841−5311
 FAX  03−3844−3716

 ■ (株)イサミ

 イサミも歴史があるようですが、自分が利用するようになったのは最近なのであまり良く知りません。
 ここのパワーラックは、2万円ほどで耐荷重250kg、送料も2500円だそうなので予算の少ない人は狙い目かもしれません。

 住所   〒346−0015 埼玉県久喜市西528−2
 電話番号 0480−24−0711
 FAX  0480−24−0713

 上記以外の通販メーカーは、実際に利用していないのでわかりません。

■ 注意!!

 こういうことは書きたくはないのですが真実だからしょうがありません。
 大坂のB社だけは注意が必要です。
 どぴゅどぴゅ丸自身、FAXで注文してもFAXが届いていないと言われたり、その届いていないはずのFAXで注文した品物が送られてきたということを経験しました。
 このB社は、特に評判が悪く注文したものがいつまでたっても送られてこない等の被害があるそうです。

■ 結論

 低価格の製品は、あくまでもその価格に見合った品質しかありません。
 例えばまともなスミスマシンなら20万円程度します。
 さらにプロジムに置かれるようなものなら、30万円以上します。
 パワーラックなら単純で稼動部がない分、品質差は少なくなります。
 ただし、使われる角パイプのサイズや肉厚に差があり、それが耐荷重、すなわち安全性の違いになります。
 少なくとも自分が使う重量の2倍程度の耐荷重があるものを選びましょう。

■ 中価格通販メーカー

 お金に余裕がある人は、ここで紹介している業者を選択肢に入れてみてください。
 ただし、どぴゅどぴゅ丸自身は購入したことがありませんので、良否に関してはまったくコメントできません。
 また、少人数のグループで使用する場合は、ある程度品質の高いものをターゲットにしましょう。
 特に、ラットプルマシンやスミスマシン等の可動部のあるものは、できるだけ品質の高いものを選びましょう。

 ■ フィットネスショップ

 フィットネスショップが扱っているパワーラックは、耐荷重540kgの本格的なものです。
 プーリーセットもオプションで取り付け可能ですが、パワーラック本体の価格は15万円もします。
 また、非常に評判の良いパワーブロックも扱っていますが、40kgセット相当で5万9千円もしますので財布と相談するしかありません。
 関東に6店舗、大坂に1店舗あります。
 インターネット・オンラインショップもあります。

 住所   〒101−0052 東京都千代田区神田小川町3−6−9
       神田第2アメックスビル6F フィットネスショップ
 電話番号 0120−29−2701
 FAX  不明

 ■ (有)東部トレーニングセンター

 東部トレーニングセンターは、BODY−SOLID社の製品を扱っています。
 BODY−SOLID社の製品は、アメリカのインターネットショップでホームジムを検索すれば必ず名前が出てくるほどポピュラーなものです。
 日本の低価格通販メーカーの製品の中には、あきらかにBODY−SOLID社のデットコピーとわかるものも多いです。
 BODY−SOLID社の製品は、日本ボディビルでも扱っているようです。

 住所   〒435−0048
 電話番号 053−461−3035 053−464−1800
 FAX  052−463−5888

 ■ 鍛錬

 鍛錬のパワーラックは、15万円ですがきわめて頑丈そうです。
 もともと、プロジムで使用する器具ですから信頼性は最高です。
 50mmオリンピックバーとプレートを揃えるなら、比較的安価なので良いと思います。
 しかし、自宅に置くのに良いかどうかは自分には判断しかねます。

 住所   〒520−1533 滋賀県高島郡新旭町大字安井川下四反田233−1
 電話番号 0740−25−6310
 FAX  0740−25−6309

■ 結論

 中価格のメーカー品は、価格の高い分、品質も高くなります。
 同時に頑丈な分、重量も増えます。
 ホームジムを作ることは、予算と設置場所とのバランスです。
 できる限り、品質の高いものを揃えることが大切ですが、無理をすることはありません。

■ オーダーメイド・ショップ

 日本国内にトレーニング用具をオーダーメイドしてくれるところがあります。
 ダンベルやバーベルからウェイトスタックを使用したプロジム仕様のマシンまで作成してくれます。
 予算に余裕があれば、パワーラックやベンチをオーダーするのも良いでしょう。
 また市販されていないようなもの、例えば5kgプレートを10枚つけられるダンベルシャフトなどをオーダーするのも面白いと思います。
 以下に連絡先等を掲載しておきます。

 ■ 有限会社 三星工業所

 ●所在地

 本社:工場
 〒116-0012
 東京都荒川区東尾久6-45-13
 TEL 03-3892-8626
 FAX 03-3892-9924

 商品センター
 〒116-0012
 東京都荒川区東尾久6-34-14 (北豊島学園 隣)
 TEL 03-3819-3444
 FAX 03-3819-3444

 ●URL

 http://web.archive.org/web/20021010190155/http://www.threestars.co.jp/

 ●メール

 sansei@threestars.co.jp


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